濁るナイフ | ミドリイロ

      
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濁るナイフ

「ああ、時間が戻るのならば」

と云えば皆の気が済むと思っているのか
溜め息でお終いにするだけで、群集に紛れれば
確かに君の薄い霧は晴れるだろう

夢の中身をいつの間にか忘れてしまうのは
そんな季節が思考と判断を分裂させてしまうから

だからと云って丁度良いものなど何も無い

手を離したって
その離した手の残像も何も
快楽や毒すらも残らないようだ

黒に染まるのではなく濁っていくんだよその内に
壊れていくのでもなく暗闇の核心を突いて

いつまでも同じ台詞を読み続ける君がいて
それを見ている僕は傍観者のフリをしているけれども
既視感を覚えて恐怖に襲われているのを
誰も知らない、いや、君は知っているはずだ

いつまでも同じ頭痛が消えない君がいて
どうする気も無い僕は素知らぬ表情も出来ずしかし
大丈夫かい、とも云えないでいる
もう僕は必要が無いのだろうと感じた

そんな日だって
うやむやに朝は訪れるはずだけれども
夕方の気配を消せずに在るように
最後の夜が暗号を残していた

| ユコ | 19:39 |
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Material: COZY×COCORE
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